ベニマシコに会いたい気持ちがエスカレートして、どうせ見るなら雪景色の中で!ということで、連休を利用して清里・野辺山へ遠征して来ました。野辺山にはベニマシコ、シラガホオジロ、100数十羽のハギマシコが来ているそうです。さてどうなることやら。。。
雪景色でベニマシコを見るならどこがいいかなぁとネットで情報収集すると、バードウォッチングのガイドをしてもらえるというペンションがあるのを見つけました。初めての土地で未だ見たことのない鳥を探すには、プロのガイドほどありがたいものはありません。さっそく予約。昼までにペンションに到着すれば、ご主人が案内してくださるということで、清里目指して出発です。
清里は年末の大雪でかなりの雪が積もったそうですが、この一週間は天候に恵まれ、日当たりの良いところや交通量の多い道路はほどんど雪がなく、タイヤチェーンを持って行きましたが使わずに済みました。途中渋滞はまったくなく、約束の昼までにペンションに無事到着。ご主人の車でバードウォッチングに連れて行っていただきました。(そうそう、ペンションに到着する直前、ノロノロ走るわたしの車の目の前を、キジが横切って行きました。いきなり珍しい鳥を見ることができ、今回の旅も好調な予感です)
まずはペンションから程近い大門ダムへ。ダムへ向かう道の途中、まずはシロハラとホオジロがいました。ダムにはマガモがたくさんいて、水際にズラ~っと並んでジっとしている様子がとても可愛かったです。オシドリも来ていたそうですが、残念ながら会えませんでした。ダムへ流れ込む小さな川にはカワガラスがいました。道すがらホオジロとシジュウカラ,カシラダカがたくさんいました。それからご主人はベニマシコが見られるというポイントをあちこち回ってくださったのですが、残念ながらどこも空振り、タイミングが合わなかったようです。レンジャクが来るというやどり木も教えていただきましたが、今年は来ていないのだそうです。
休耕田の間を走っている途中、ご主人が電柱の天辺にいるノスリを見つけてくださいました。はじめトビかノスリかと少し迷いましたが、翼を広げて飛ぶ姿を見てノスリだったと判りました。さらにその先でも、木の天辺にいるノスリを見ました。このノスリは、わたしたちの車が下を通過していくときも微動だにしませんでした。さすがの貫禄です。
ベニマシコに会えなかったのと、もう少し時間があるということで、もう一足伸ばして野辺山へも案内していただきました。清里よりも標高の高い野辺山はさすがに雪が多く、どこまでも続く雪原、綺麗に澄み渡る青空、くっきり浮かび上がる八ヶ岳。わたしの”雪景色に赤い鳥”というイメージを一層膨らませてくれるベストロケーションでした。
ところが、今日は運が悪いのかお目当てのベニマシコをまったく見つけることができませんでした。そろそろ時間切れということで、ペンションへ戻ろうとしたそのとき、雪原にたくさんの鳥影を発見。それが100数十羽のハギマシコの群れでした!ご主人がハギマシコの群れの近くへ車を寄せると、群れがサーっと一斉に飛び立ち、近くの木立に止まりました。ハギマシコは地面でエサを啄ばんでいることが多く、木に止まっているところを見られるのは珍しいとのことで、さっそく近寄ってカメラに収めることにしました。
何枚かシャッターを押し、もう少し近寄ろうとしたとき、残念ながら飛び去ってしまい、証拠写真程度となってしまいました。
さて、ペンションに戻りましたが、夕食の時間にはまだだいぶ時間があります。ペンションの周りを散策しようかと思ったのですが、さきほどのカワガラスが気になり、もう一度大門ダムへ行ってみることにしました。
カワガラスがいたポイントへ車で着けると、突然キョロロロ・・・と聴きなれない鳴き声がしました。川へ目をやるとなんとヤマセミらしき鳥が低空飛行で川を上っていきました。また、慌てて車を降りたわたしの頭上で、またしてもキョロロと鳴き声がして、ハっと気がつくともう一羽のヤマセミらしき姿が飛び立って、やはり川の上流へ飛んでいってしまいました。飛んでいる姿を目で追っただけですが、大きさといい色といい鳴き声といい、ヤマセミに違いありません。ペンションのご主人が、この川にはもう少し温かい季節にはヤマセミもいるとおっしゃっていたので、下流で食事を済ませたヤマセミが、上流にある巣へ帰るところだったのではないかと想像します。ラッキーというか惜しいことをしました。頭上にいたのに。。。
気を取り直してカワガラスを探すことにしました。ところが、今度はカワガラスはいませんでした。しばらく双眼鏡でよくよく探してみましたが、とうとう見つけることができませんでした。その代わりと言ってはなんですが、なんとルリビタキ雄がいました。青色が薄かったので、まだ若いのだと思います。写真に撮ろうとカメラを用意しましたが、ピントを合わせている間に飛んでいってしまいました。やがて日没が近づき、あたりが暗くなってしまったので断念することにしました。残念!明日に期待です。
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