3週間前、ノビタキ雄の羽がボサボサだったのは、どうやら換羽が始まっていたためだと知りました。では今頃はもう冬羽になったのだろうかと気になり、いてもたってもいられなくなり、再び高原へ行くことにしました(笑) さてノビタキのその後はどうなっているでしょうか?今回も1泊2日の予定で鳥観です。
まず初日の今日は、AからOへのコースを歩くことにしました。ガイドブックによると片道約70分のコースタイムです。鳥観のわたしにはその3倍は時間がいるでしょう(笑)
Aから草原に入ると、右側のカラマツの下に広がるササの上をノビタキが飛んでいるのを見つけました。カラマツの向こうに広がるホザキシモツケの草原にも数羽のノビタキが飛び交っています。光の具合が悪くて写真はうまく撮れませんでしたし、羽の状態がどうかもよく判りませんでした。ノビタキを観察していると、少し大きい鳥がやってきました。アカゲラです。幸先よいスタートに嬉しくなりました。
アカゲラが飛んでいってしまったので足を進めました。少し先に何やら人だかりができていました。今度は鹿です。小鹿が二匹。人を恐がる様子もなく草を食んでいました。
途中、前回アオジに会えた広場へ行ってみました。残念ながらアオジはいませんでしたが、木道を挟んで反対側の広場が何やら賑やかだったので移動してみました。賑やかだったのは川を挟んで両側をカラ類の群れがさえずりながら飛び交っていたためでした。しかも驚いたことに、わたしのすぐ目の前、手を伸ばせば届きそうな距離の木の幹に、ゴジュウカラがいたのです。そ~っと離れて荷物を置き、三脚を広げてカメラをスタンバイ。ゴジュウカラは幹のくぼみに木の実のような餌を隠してあるらしく、それを取り出して飛んでいきました。
他にもシジュウカラやコサメビタキなど何種類かの小鳥たちが、川の対岸の藪を飛び交っていました。しばらくして群れがどこへ移動していってしまったので、わたしも出発です。
休憩ポイントの展望地へ向かう道すがら、林床のササの中からジッジッと何かの地鳴きがしました。わたしはそれがミソサザイではないかと思い、足を止めて地鳴きのする方を目で追いました。辛抱強く追っていると、小さな茶色い鳥がササの中から飛び立ちました。ササの丈スレスレをサーッと飛んでまた藪の中へ消えてしまいました。はたしてミソサザイであったかウグイスだったか?未だ謎です。
休憩ポイントの展望地へ着きました。ちょうどお腹も減ってきたので、持参したパンとスモークチーズで軽い昼食です。展望地から草原を眺めていると、近くの低い木の枝にモズが止まっているのを見つけました。モズも食事中でした(笑)
休憩を終えて再び先へ向けて進みます。いよいよ目的地です。ホザキシモツケが咲いていて、所々がピンク色にこんもりと盛り上がっていて綺麗でした。そんなピンク色の草原に、いましたいましたノビタキです。どうやら親子で飛び交っています。しかも数家族がいるようです。
換羽はまだ途中のようでした。雌のお腹がだいぶオレンジ色になっています。
雄は電線?に止まるのが好きなようです。やはり雌同様お腹がかなりオレンジ色になっています・・・あれ?尾羽がありません!
ほら、ほんとに無いでしょ!?換羽ってスゴイですね~
一度展望台へ行きました。ここはハイキングコースで唯一トイレがあるところです。何時間も歩くのでノドが乾けば飲み物を飲みたくなりますが、トイレのことを考えると無闇に飲むわけには行きません。それがけっこうキツイんですよ(笑)
少し休憩して、またノビタキのポイントへ戻りました。ノビタキを観察していたら、何か違う鳥の鳴き声がしてきました。しかもけっこう近くからです。探してみるとそれはホオジロの親子でした。幼鳥の体の大きさは親鳥とほぼ同じくらいまで成長していますが、クチバシのあたりに幼さが残っていて可愛いです。親鳥は緑色の毛虫を捕まえて幼鳥に餌を与えていました。
草原のちょっと遠くにホオアカの夫婦がいました。ん?親子かな??
時刻はそろそろ4時近く。バスも残り2本で終わりです。三脚を畳んでいるとちょうどバスがやってきました。手をあげて乗せてもらい、駐車場まで帰りました。楽しい鳥観散歩でした。明日は川沿いを歩き、Yまで行ってみる予定です。
さて、今夜の宿はチャレンジングです。市街地まで戻って健康ランド「南大門」に行ってみます。朝までコースというサービスがあって、リラックスルームで寝られるんです。前回ホテルに泊まりましたが、早朝自由にホテルを出られなさそうだったのと、早朝鳥観散歩に出ても朝食をとりに8時までにはホテルへ戻らなくてはならなかったのが不便に感じました。栃木のお山には残念ながら、素泊まりをさせてくれる宿がありません。素泊まりしたい。でも温泉にも入りたいしベッドで体を横にして眠りたい。こんなわがままを叶えてくれるのが健康ランドなわけです(笑)
「南大門」の感想ですが、なかなか良かったです。リラックスルームはつまり雑魚寝のようなものですから、おっさんの鼾対策にと持参したウォークマンが効果を発揮しました。風呂上りに喫煙スペースでビールをグビーッと飲んで、ウォークマンで音楽聴きながらグッスリ眠りました。
※明日2004年8月22日の日記へ続く
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